つい友達と喧嘩をした時とか、

自分を守る為に嘘をついたりとか、

それで人間関係が破綻してしまったとか、

あなたもそんな悩みを抱えてないでしょうか。

または人生全般が上手くいってないとか・・・

 

もしかするとそれは自己防衛本能が働いていて、

そのことにただ気付けてないだけかもしれません。

今回の話を知って頂くと問題を解く鍵が知れます。

なので改善の為の具体的な方法も見えるでしょう。

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自己防衛本能が強い人とは?

 

自己防衛本能が強い人とは自己肯定感が低い人です。

 

今回の記事の動画版はこちらです。

 

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自分を守ろうとする自己防衛本能とは?

 

自己防衛本能という言葉ですが、

これ自体は誰だって知ってると思います。

それでこの自己防衛本能というのは、

 

外敵から自分の身を守ろうとする行為

 

これが本能的に働いてることを言います。

また言葉を変えると防衛機制(ディフェンス・メカニズム)

とも言われており、

防衛機制(ぼうえいきせい、英: defence mechanism)とは、受け入れがたい状況、または潜在的な危険な状況に晒された時に、それによる不安を軽減しようとする無意識的な心理的メカニズムである。

引用:Wikipedia

このような意味となってます。

簡単に言うと犬が怖い人は犬を見ると、

怖いっていう感情が出て身構えてしまいます。

これが僕達人間はそうなるように出来ていて、

自己防衛本能は誰もが持つ当たり前の機能なんです。

 

この外敵から身を守ろうとする自己防衛本能ですが、

人によって何が外敵なのかは個人差があって、

それは個人の経験によって大きく違いがあります。

 

とは言え生きる上で必要不可欠なものなんですね。

何故なら自分を守ることは生存本能だからです。

生きる為に身を守る本能がどうしても必要なんです。

 

自分を守ろうとするのは当たり前のこと

 

こうした理由から自己防衛本能とは、

自分の身を守る為に存在する大切な機能であり、

生きる上で絶対に必要不可欠なものなんです。

 

そもそも狩猟時代までさかのぼってしまう話ですが、

この時代では自分の身を守る意識が強くないと、

直接的に死を意味する危険性が高かった訳です。

危機感が強い人ほど生き残っていけたということです。

その名残が自己防衛本能として残ってるんですね。

 

なので日常生活でつい自分を守ろうとしてしまうのは、

人の本能であり、それ自体は当たり前で自然なことです。

なので決してあなたに問題がある訳ではないんですね。

 

ただ強く出てしまうと日常生活に支障が出る

但し、厄介なのは自己防衛本能が強く出ると、

人間関係が悪くなったり物事が上手くいかないなど、

かえってマイナスに働いてしまうというケースです。

 

現代では命の危険を感じるほどのことって、

よっぽどのことが無い限りは起こりえない時代です。

なので多少でも強く自己防衛本能が働いてしまうと、

どんなに小さな問題でも人や環境のせいにしてしまい、

しかも本能なので自分でもコントロール出来なくて、

 

いつまでも苦しみ続ける原因となってしまうんです。

 

これがとても厄介なところでもあるんですね。

あなたもつい責任転嫁してしまう瞬間ってありませんか?

僕もそうですがやっぱり人間なのであるんですよね。

 

特に人間関係では破綻の引き金と成り得る

そこで自己防衛本能が引き金となって、

一番問題になりやすいのが人間関係になるんですね。

というのも人間には心というものがあり感情があります。

それがいわゆる「個性」とよく一般的に言われるもので、

それぞれ個人で異なる解釈や見方、考え方を持ってるので、

それによって自己防衛本能が働きやすくなるんですね。

 

例えば友達と遊びの約束をして5分遅れてきた場合。

遅れてきた友達はたった5分くらい良いだろうと思っても、

待っていた方は時間に拘るタイプで自分でもきっちりして、

それでお互いの主張が食い違って意見の言い合いになれば、

そこで自己防衛本能が強く働いてしまうんですね。

 

何故なら自分の主張を曲げてしまうことは、

自己防衛本能に逆らう行為に他ならないからです。

狩猟時代ならそれは命の危機に直結することなので、

絶対に本能に逆らってはいけないことになるんです。

 

このようにお互いの主張を張り合うことなり、

結果として人間関係が破綻し兼ねないということです。

 

問題は本人ではなく自己防衛本能にある

 

これまでの説明を聞いて頂いて、

問題の本質が何かがお分かり頂けたと思います。

つまり自己防衛本能に原因があるということです。

 

そして自己防衛本能自体も決して悪しきものではなく、

それ自体もあなたを守る為の機能だからなんですね。

けど現代では上手く機能しないケースが多々あるだけ。

こうして見るとたったそれだけのことではあるんですね。

しかし、それが非常に厄介なものでもあるんです。

 

人間性が悪いということとは関係がない

なので自分を守ろうとする本能が働くことと、

自分自身の人間性の部分とでは関係がないんです。

けど心は目には見えないし同じ人間から出るので、

 

「あの人は性格が歪んでる!」

「あの人と私は価値観が合わない!」

「どうもお互いの話が合わない!」

 

みたいな感じで人間関係の問題が起きるんです。

普通、中々こうした人の本質まで見る人はいません。

ただこうした人の心理という知識を持っておくだけで、

いざという時に冷静に物事が見れたりするんですね。

 

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自己防衛本能には12個の種類がある

 

そこでもう少し詳しく話を進めると、

自己防衛本能には12個の種類が存在するんですね。

それは以下のようなものになってます。

  1. 否認
  2. 退行
  3. 置き換え
  4. 躁的防衛
  5. 投影
  6. 抑圧
  7. 逃避
  8. 反動形成
  9. 知性化
  10. 合理化
  11. 同一化
  12. 昇華

こんなにあるの?って思えたかもしれませんが、

それぞれを分かりやすくシンプルに説明していきます。

 

否認

事実をそのまま認めると不安や不快を感じる場合、

耐え切れなくて心を閉ざしてしまうことです。

有るもの(存在)を無い(存在しない)と解釈して、

文字通り認めないという心理が働くことを言います。

 

退行

どうしても乗り越えることが困難な時などに、

冷静に判断して適切な対処をしていくのではなく、

幼児化かして困難を回避しようとする心の働きです。

 

置き換え

もともとの相手に感情表現や意志を伝えることが、

脅威や不都合などの何らかの理由で困難な場合に、

他の注ぎやすい相手に向けられるのが置き換えです。

シンプルに言えば八つ当たりがそれにあたります。

 

躁的防衛

喪失体験や強いストレスなど受け入れ難い状態の時、

抑うつ状態に落ちないよう自己防衛が働くことです。

要するに精神的苦痛から逃れたくて現実を否定し、

何でも自分の都合の良い解釈をすることを言います。

もっと簡単に言えばわざと明るく振る舞うとかです。

 

投影

自分の中にある受け入れ難い感情や衝動に対して、

それは自分じゃなく他人のものと思い込むことです。

例えば社内のAさんのことが本当は嫌いなんだけど、

そのことを認めたくなくて相手が自分を嫌ってる・・・

と思い込むことで自分の感情を無いものとすることです。

 

浮気をしない人はそもそも浮気なんて考えないので、

相手が浮気をするなんて心配はしないものです。

けど他人に感じる憎悪や嫌悪的な部分と言うのは、

実は自分の中にあるのでそう見えてしまうんです。

 

抑圧

自己防衛本能として多いのがこの抑圧です。

見たくない思い出したくない関わりたくないものなど、

心の奥に押し込めて何も感じないようにすることです。

よく言われる心にフタをするというのがこれです。

 

逃避

面倒なことや向き合いたくないことから目を逸らし、

別のことに目を向けて見ないようにする心の働きです。

学校に行きたくないから体調不良で休むといった感じです。

見て見ぬフリをするとか現実逃避などもそうですね。

 

反動形成

自分の本心を隠す為に本心とは逆の行動をとること。

恋愛で好きな人に素っ気ない態度を取ってしまうとか、

素直になれなくて天邪鬼な性格だと言われたりとか、

つい気持ちとは正反対の行動を取ってしまう心理です。

 

知性化

受け入れ難い感情や出来事が起こった時に、

理論的思考で自分をコントロールする心の働きです。

相手と理論的な言葉で説明したり議論したりすることで、

衝動的な感情に呑まれないようコントロールする訳です。

 

合理化

手に入れたいものや達成したいことが得られない時、

都合の良い理由を付けて自分を正当化する心の働きです。

彼女にフラれた理由は男に騙されやすい性格だからなど、

もともと価値が無いものだと思い込もうとすることです。

 

同一化

自分にとって影響力のある人の真似をして、

その人になったつもりで振る舞う心の働きです。

例えば有名人の髪型や服装や態度や言葉遣いを真似て、

自分も同じような有名人かのように成りきってみたり、

兄弟で兄の言いなりになっている弟が兄の真似をして、

他の人の前では兄と同じような態度をとるなどです。

 

昇華

好ましくないと思える欲求エネルギーを、

社会に認められる形で置き換えようとすることです。

例えば人を殴ることが好きで喧嘩をやってる人が、

人を殴ることが認められるボクシングをするなど、

社会的に認められるスポーツで欲求を満たすことです。

 

自己防衛本能を制御する唯一の方法

 

沢山の自己防衛本能の種類を挙げましたが、

そんなものがある程度に解釈して頂ければ結構です。

それでどうやて制御していけば良いのかなんですが、

 

その答えは自己肯定感を高めることです。

 

自分のことを受けれられないから、

必要以上に自分を守ろうとしてしまうんですね。

なので自分で自分を認める術を身に付けさえすれば、

他人に対して身構えることも無くなっていきます。

 

普段の自分からちょっと見方を変えてみるだけ

ではどうやって自分を認めればいいのか?

というところなんですがそれはとてもシンプルで、

 

物事のプラスの側面を見ようと意識するだけです。

 

葉っぱに裏と表があるように物事には必ず裏と表があり、

自己肯定感の低い人は裏の部分ばかりを見てしまうんです。

これが一方的なものの見方となってマイナス解釈を信じ込み、

それによって自分を守るという行為に至ってしまう訳です。

 

なので普段日常でのものの見方や解釈の仕方など、

意識して違う見方や解釈をするようにするだけです。

例えばその瞬間は一見すると冷たく感じたんだけど、

もしかすると精一杯礼儀を尽くそうとしてたかもなど、

こんな感じで自分の解釈をある意味疑ってみることです。

 

過去にあったマイナスの出来事のプラスの面

またこれはマイナスの過去の書き換えも出来ます。

よく心理学では他人と未来は変えられないけど、

自分と過去は変えることが出来ると言われてます。

この時の過去とは過去の解釈の仕方を意味します。

 

そもそも過去とは自分の中の記憶に過ぎません。

そしてその過去には自分なりの解釈をしています。

主にはこれまでの経験から解釈をしてるんですね。

例えば幼い頃に犬に噛まれた経験を持っていれば、

その後に犬に出会った犬にも恐怖を感じてしまいます。

それが記憶となって残り続けるということなんですね。

けどもう一度その時のことを思い出してみて、

 

「本当はもっと違う見方が出来るんじゃないか?」

「もしかするとこの行動をしてたら違ったかも」

「これってもしかするとこういうことじゃないか?」

 

こんな感じでもっと別な解釈をしてみるんですね。

そうすることで物事の別の側面を見れるようになり、

結果的に自己肯定感も高めていけるようになります。

 

自己防衛本能は無くすことは出来ない

 

自己防衛本能というのは必要な機能であり、

人の心の一部なので無くすことは出来ないんです。

車のパーツのように取り外すことが出来ないからです。

なので生涯付き合っていくしかありません。

 

だからと言ってそのままにしておくと、

現代社会において生き難さの原因となってしまうので、

ここでお伝えしたように付き合い方を知っていくことで、

自分自身と上手く付き合っていけるようになるんですね。

 

あの出来事があったお陰で今の自分がある

 

どんなに苦しい現実を目の前にしても、

それを通して学んで乗り越えていくことで、

その時は必要な出来事だと思えるようになります。

これも心理学ではよく言われてることですが、

 

神様は乗り越えられない試練は与えない

 

ということがあるんですね。

これには確かな裏付け的な理由があって、

例えば年収1000万の人で200万の詐欺に遭ったとか、

年収1憶の人は3000万の詐欺に遭ったとか聞きますが、

これって年収が400万だと大き過ぎると感じませんか?

 

要は人生のステージに応じて適切な試練が訪れており、

人によって乗り越えるべき試練の内容が違うんですね。

そしてこれは他人と比べても仕方のないことなんです。

何故なら目の前に訪れる出来事は自分だけのことで、

それは自分自身が向き合うべきことだからです。

 

ということで長くなりましたのでここまでにします。

最後までお読み頂き有難うございます。

 

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